「私は日本人です」は I’m Japanese. スペイン語では Soy japonés. 「お腹が減ってる」は I’m hungry. スペイン語では Estoy hambre. 英語ではどちらの場合もbe 動詞だけですが、スペイン語には ser と estar と 2 種類の動詞があります。
授業では ser は主語の本来的・根本的な属性を表し、estar は主語に発生した一時的な状態を表すと難しいことを習うのですが、「日本人です」と「お腹が減っている」ではどこが違うのかという問題です。
「日本人です」「弁護士です」と「怒っている」「今忙しい」「妊娠している」の違いは何かですが、この感覚は日本人には理解しやすいと思います。つまり「国籍や人種、職業」と「感情や健康状態」の差であり、慣れてしまえば割と混乱することなく使いこなすことができます。
同時にスペイン語というのは直接法と接続法の違いのように事実についての認識に非常に厳格な言葉であるといえます。
例えば「今日は何曜日ですか?」は ¿Qué día es hoy? ですが ¿A qué día estamos? とも言えます。文字通り今日は何曜日ですか?と我々は何曜日にいますか?との違いです。今日の曜日は不変なので ser を使いますが、我々が何曜日にいるかとなると一時的な状態となるので estar を使うわけです。英語では What day of the week are we? とbe 動詞のみです。
もう一つ例をあげます。
英語で習った「私が時間通りに着くのは難しい」は It’s difficult for me to arrive on time. ですがスペイン語では Es difícil para mí llegar a tiempo. と ser を使います。時間通りに着くのが難しいわけでとても短い状態を指しているので estar のように思えますが、「時間通りに着くという事実が完全に難しい」と文法上は認識されるようで、ser が使われることになります。
疑わしい:es dudoso、ありえない:es imposible、面白い:es interesante、我慢できない:es inaguantable、心地よい:es agradable なども同じです。これらは学習が進むにつれて自然に感覚的に覚えていけると思います。
わかりきっている主語も目的語もはっきりと言わない日本語とは大違いです。今日何曜?時間通り着くの無理!で動詞は影も形もありません。状況から日本語は推測して分かり合える言語だからです。
「私はゴルフ」も「日曜はゴルフです」も「週末何するの?」と聞かれた答えとしてはどちらも正しい日本語です。他の料理は全て妻が作りましたがと前置きがあると「刺身は私です」も正しい日本語です。I’m golf. も Sunday is golf. もSashimi is I. では当然通じません!この辺りに外国語が苦手な日本人が多い原因があるのかもしれません。
You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでに世界とコミュニケーションが取れるバイリンガル国際人になることを目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、自分でもやれそうかなと思い立つことだけ!