遠い山なみの光:第1章:The story of Etsuko and Sachiko


カズオ・イシグロ作品を読んでみよう!36

カズオ・イシグロ作品を読んでみよう!第 3 弾は、デビュー作の「遠い山なみの光 A Pale View of hills 」です。故国日本をさり、今は英国に住む Etsuko の回想の物語です。戦後間もない長崎から始まります。

暑い夏の長崎、女性たちが戦後の生活を再構築していきます。Etsuko と Sachiko の二人の女性とそれぞれの子供たちの elegy and irony の狭間を行き交う運命の交流!一番大事なのは娘の幸せよ!なのに!読者の想像を掻き立てます。日常の生活や平凡な幸せの大切さがイシグロ作品のテーマなのではないでしょうか!

物語の発端となる箇所をいくつかあげておきます。平易で美しいイシグロ英語をご堪能ください。初心者も十分挑戦可能だと思います。

fullsizeoutput_23f1①ニキ、さいごに決まった下の娘の名は別に愛称ではない。Niki, the name we finally gave my younger daughter, is not an abbreviation.

②景子は、ニキとは違い純粋の日本人だった。Keiko, unlike Niki, was pure Japanese.

③景子は日本人で、自室で首を吊ったとだけ報じた。That was all they reported, that she was Japanese and that she had hung herself in her room.

④佐知子は三十かそこらだろうと思っていた。I had supposed previously that Sachiko was a woman of thirty or so.

⑤万里子と口をきいたのは、確かこの時が初めてだったはずだ。As far as I remember, that was the first occation I spoke to Mariko.

You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでに世界とコミュニケーションが取れるバイリンガル国際人になることを目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、自分でもやれそうかなと思い立つことだけ!

イシグロ作品:第 3 弾は「遠い山なみの光」です!


カズオ・イシグロ作品を読んでみよう!35

カズオ・イシグロ作品第 3 弾は、デビュー作の「遠い山なみの光 A Pale View of hills 」です。イシグロ氏のデビュー作であり、ノーベル文学賞受賞が決まった後、日本語訳でお読みになられた方も多いかと思います。

舞台は、戦後の長崎、もちろん原作は英語で書かれています。なのに、漢字で書かれている登場人物の名前は、もともとの英語ではどのように書かれているんだろう?なんて思われた方も多いはず!

佐知子と万里子、悦子や景子は、当然、訳者が漢字表記をしたものですが、イシグロ氏からはある特定の人物の名にある漢字は避けて欲しい、一般的な名前にして欲しいとの要望があったとのことです(訳者あとがきより)。

その他にも、作品中に出てくる将棋やうどん屋、角、三手先、急須、九九、九五、九六、下駄、風呂敷包み、提灯などなど!翻訳本から読もうと思っている人は、この部分は、英語ではなんと書かれているのだろうと思い巡らせながら読んでみるのも面白いと思います。

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二度目は原作とにらめっこしながら、三度目は原作を原語で通して読んでみる。人生は色々なものを引きずってでも生きていくもの。あなたのイシグロ世界が発見できると思います。

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