ノンキャリ外交官の安全保障講義:世界の動き(その4)
十字軍(The Crusades)とホロコースト(Holocaust)のお話から少し考えてみましょう。
ガザ(Gaza)でのイスラエルとハマス(Hamas)の衝突、イスラエルと米国によるイラン攻撃と中東情勢は危うい情勢が続いています。どうにか歴史の中から何らかの解決策を見つけ出さないと今度こそ地球と人類の破滅に繋がっていくような気がしてなりません。
1 十字軍の遠征からのヒント
もう一度、11世紀末から13世紀末にかけ、8回に及んだ十字軍の遠征の歴史から考えてみましょう。この遠征において一体何人のキリスト教徒(Cristians)とイスラム教徒(Muslims)が戦い、殉教者となったのでしょうか?塩野七生さんの『絵で見る十字軍物語』、『十字軍物語1、2、3』を読むとその壮絶な戦いの様子が蘇ります。
十字軍における死傷者の数については、当時の正確な統計が存在しないため、現代の歴史学者の間でも推計値に大きな幅があります。また、「殉教者(Martyrs)」という言葉は、宗教的な文脈で使われますが、歴史的な犠牲者数(戦闘員および民間人)として一般的に挙げられる数字を整理してみます。
推計される犠牲者数
一般的に、約200年にわたる全8回(またはそれ以上)の遠征を通じて、累計で100万人から300万人が亡くなったという説が有力です。
数字の把握が困難な理由
①当時の記録の誇張: 中世の年代記作家は、自軍の勝利を強調したり敵の被害を大きく見せたりするために、数字を誇張して記載する傾向がありました(例:エルサレム(Jerusalem)陥落時に「膝まで血に浸かった」という記述など)。
②戦闘以外の死者: 実際には剣で斬られて死ぬよりも、壊血病(Scurvy)、赤痢(Dysentery)、飢え(starvation)、あるいは移動中の遭難で命を落とした兵士や民衆の方が圧倒的に多かったとされています。
③民間人の被害: 聖地(Holy sites)周辺に住んでいた住民(イスラム教徒だけでなく、東方正教会のキリスト教徒やユダヤ教徒)の犠牲者数は、組織的な記録がほとんど残っていません。
歴史的視点
当時の価値観では、キリスト教側もイスラム教側(ジハード(Jihad))も、信仰のために戦って死ぬことを「殉教」とみなしていました。しかし、現代の歴史学では、この戦争を単なる宗教対立だけでなく、政治的野心、領土欲、経済的動機が複雑に絡み合ったものとして分析しています。
2 ナチスによるホロコースト
ではナチス(Nazis)のホロコーストの犠牲者はどのくらいだったのでしょう?
ナチス・ドイツとその協力者によるホロコーストの犠牲者数は、歴史学者の長年の調査により、約600万人のユダヤ人であったと推定されています。これは当時のヨーロッパにおけるユダヤ人人口の約3分の2にあたります。
犠牲者の内訳(推定)
ホロコーストの犠牲者は、主に以下の3つの形態で命を落としました。
①絶滅収容所(約270万人): アウシュヴィッツ=ビルケナウ、トレブリンカ、ベウジェツ、ソビボルなどの施設で、ガス室などを用いて組織的に殺害されました。
②銃殺(約200万人): アインザッツグルッペン(移動殺戮部隊)により、占領下のソ連領などで溝や森に追い詰められ殺害されました。
③ゲットー(Nati ghettos)や強制収容所(Concentration camp)(約130万人): 劣悪な衛生環境、意図的な飢餓、過酷な強制労働、そして病気(チフスなど)によって亡くなりました。
その他の犠牲者
「ホロコースト」という言葉は狭義にはユダヤ人に対する大量虐殺(Massacre)を指しますが、広義にはナチスの人種政策や政治的弾圧によって犠牲になった他のグループも含まれることがあります。
世界の動きは自分の目で確かめる。街にあふれている安易な外国語勉強法や、甘い言葉に惑わされないように!少しづつでも続ければ、日本語を自然に覚えたように語学は自然に身についてくるものと信じています。大事なのは、少しづつ毎日です!(youcan2020.comへ)


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