イシグロ作品を聴きながら通勤、通学!


英語とスペイン語で楽しむ講義 24

Kazuo Ishiguro の Never let me go の原作を聴きながら通勤・通学する!寝る前に毎日聴きながらイシグロ作品を堪能する。これなら忙しい皆さんでも可能ではないでしょうか!

YouTube には Never let me go の朗読が丸ごと収録されているものがあります。早速検索して発見してください。Part 1 から Part 8 まであり、各 part が 1 時間以上ありますので、ゆったりした気分で聴いてください。

映画で!原作で!Audio で!日本生まれの英国育ちの英国人ノーベル賞作家!日本語で、オリジナルの英語で!ジックリと味わう必要がありそうです。私も毎日この動画を聴きながら眠ることにします。

You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでに世界とコミュニケーションが取れるバイリンガル国際人になることを目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、自分でもやれそうかなと思い立つことだけ!

Never let me go を読み込んでみる!


英語とスペイン語で楽しむ講義 23

ノーベル文学賞作品を原語で楽しむ喜びは単に読むだけにとどまりません。ここからなのです。YouTube でイシグロ作品の分析が色々な方向からなされています。これらの分析を英語で紐解いてみるのもなかなか楽しいことです!

ちなみに次の動画はいかがでしょうか!Kazuo Ishiguro 氏の Never let me go の冒頭と最後の文章だけに関する分析です。

作品は My Name is Kathy H. I’m thirty one years old, and I’ve been a carer now for over eleven years. という文章で始まります。ですが、普通の My name is の自己紹介とは少し違いますね!Kathy は愛称ですね!Family name が H だけ!これも普通ではない。何故でしょうか?そうクローンにつけられている名前だからです。奇妙な自己紹介の一文で不思議な物語の世界に一瞬で引き込まれてしまいます。

あとは動画の中のコメントや分析で味わってください。

作品の最後は I just waited a bit, then turned back to the car, to drive off to wherever it was I was supposed to be. 物語は最初から最後まで第一人称で語りかけて first person narative いきます。 最初から最後まで同じ場所で一気に語られている物語なのです。

未来も希望もないクローンの世界!全てを受け入れ、諦める世界!ですが精神は成長し cathartic experiences 浄化されていきます。どれだけ過去を振り返り、記憶を辿ってみても何も解決が見出せないまま臓器提供の日は近づいてくる中、この物語は終わります。

読み終わるや更に疑問は膨らみます。未来も希望もない諦めの世界、いくら考え抜いてもなんら正解が見つけられない虚しい人生は何もクローンだけではなく我々の世界でも実は同じなのではないかと!しっかり人間らしく生きたい、生きようと思わせてくれる作品です。

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カズオ・イシグロ作品を原語で読む!



英語とスペイン語で楽しむ講義 22

Kazuo Ishiguro 氏の The Ramains of The Day (日の名残り) を英語で読んでみませんか!次の YouTube で朗読を聴きながらその素晴らしさを鑑賞することができます。約 4 時間の動画に収められており Ishiguro 文学を味わうことができます。

但し、完全オリジナル版ではなく原文を中級者用に読みやすく編集されています。先ずは辞書なしでどんどん読みこなしてみてください。

Ishiguro 氏の小説は書き出しから引き込まれ、一気に最後まで読み終えることができます。最初から最後までこれでもかと英国人の頑なさ、一徹なところが遺憾なく描かれています。Darlington 卿や Mr. Farraday と執事 Mr. Stevens との会話はいわば上下関係での会話、Mr. Stevens と Miss Kenton (Mrs. Benn) との延々と続く会話は、同僚間、異性間の会話です。動画のナレータの素晴らしい英語を参考に丁寧で綺麗な気品ある会話力を身につけてください。

このレベルで辞書なしでどんどん読みこなせると、いよいよ原文、原作に挑戦して大丈夫です。オリジナル英文テキストとスペイン語訳は次のサイトで確認できますので是非頑張ってこちらでも読破してください。リンクしておきます。

http://novelas.rodriguezalvarez.com/pdfs/Ishiguro,%20Kazuo”The%20Remains%20of%20the%20Day”-Sin-En-Sp.pdf

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Kazuo Ishiguro 白熱教室に学ぶ!


英語とスペイン語で楽しむ講義 21

著名人を招いての講演会での正しい質問の仕方ってご存知ですか?ノーベル文学賞受賞作家 Kazuo Ishiguro 氏の白熱教室が受賞後何度も放映されましたがこの特別教室は素晴らしいと思います。

特にこの講演会での質疑応答には Ishiguro 氏の人柄がよく表れています。若干の編集はなされていると思いますが、Ishiguro 氏の講演の内容を聴衆がよく理解し、的確なタイミングで質問を投げかけ、Isgiguro 氏がうまくそれに応答しながら次の議論のテーマに移行させていく能力に脱帽です。

日本人は講演会での Q & A、debate、discussion の区別がついていません。学校でそのような教育も受けていません。講演会での主役はもちろん講演者です。debate は相手を説得する討論です。discussion は総意の形成を目指すものです。この違いを間違えなければ場違いな人間と思われることはありません。

さてイシグロ氏の白熱教室の主役はもちろん Ishiguro 氏です。従って Ishiguro 氏に討論を挑む場ではありません。質問をするときは、Ishiguro 氏の話す内容を敷衍したものに限られます。

Ishiguro 氏の素晴らしいところは「それはいい質問だね」と受け止め自分の伝えたいことを聴衆により深く理解させようとする姿勢です。彼がいかに自分の作品を仕上げるのに一字一句練り上げているかを垣間見ることができました。

どうか皆さんも Ishiguro 氏の巧みな技術、自分の思いをいかにうまく伝えるかの術を学んで欲しいと思います。正直日本人は、意見交換も討論も苦手です。SNS では激しい言葉の応酬になってしまいます。

議論や討論に必要なのは相手の考えを真っ向から否定するのではなくいかに自分の世界に相手を引き込むかということです。それさえわかれば講演会で突拍子もない質問をしたり、議論をふっかけたりする日本人はいなくなるでしょう。

単に外国人に自分の考えを伝えるから外国人を説得し、国際社会との総意を形成する。しかも多言語でできる国際人を増やしていく必要があります。

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原作を読むか!映画が先か?


英語とスペイン語で楽しむ講義 20

2017年ノーベル文学賞を受賞された Kazuo Ishiguro 氏の作品を読んでみたいと思われた人!本屋さんに駆け込むのもアマゾンから取り寄せるも良しですが、とりあえず YouTube の中を探してみました。映画化された作品で Nevet let me go が見つかりました。「私を離さないで」というドラマでも放送された作品です。

ヒソヒソ話や早口のセリフが多いので listening が完璧という人は少ないかもしれませんが、再生スピードを落とせばなんとかなると思います。なんでもできるのが YouTube 学習の良いところ!字幕と文字起こしを併用すれば映像を頼りにストーリーを追うことは可能だと思いますので是非チャレンジしてみてください。

2010年に映画化されていますが Mark Romanek 監督による緑豊かな自然の中の幻想的な映像とNever let me go の曲の融合が素晴らしい!小説では味わえません。

人工的に作られた生命と我々の人生、どこが違うのでしょうか!長い人生と短い人生!どちらがより幸せで尊いのでしょうか!最初から最後まで暗〜い映画ですが、何故かため息をつきながらも誰かに話したくなるストーリーです。正にイシグロさんは uncovered the abyss beneath our illusory sense of connection with the world”といえそうです。

もちろん、映画の後は原作ではどういう展開、どういう結末で結んでいるのだろうかという興味が湧いてきます。原作が先か!映画が先か!関心は尽きません!

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