ちなみに次の動画はいかがでしょうか!Kazuo Ishiguro 氏の Never let me go の冒頭と最後の文章だけに関する分析です。
作品は My Name is Kathy H. I’m thirty one years old, and I’ve been a carer now for over eleven years. という文章で始まります。ですが、普通の My name is の自己紹介とは少し違いますね!Kathy は愛称ですね!Family name が H だけ!これも普通ではない。何故でしょうか?そうクローンにつけられている名前だからです。奇妙な自己紹介の一文で不思議な物語の世界に一瞬で引き込まれてしまいます。
あとは動画の中のコメントや分析で味わってください。
作品の最後は I just waited a bit, then turned back to the car, to drive off to wherever it was I was supposed to be. 物語は最初から最後まで第一人称で語りかけて first person narative いきます。 最初から最後まで同じ場所で一気に語られている物語なのです。
2017年ノーベル文学賞を受賞された Kazuo Ishiguro 氏の作品を読んでみたいと思われた人!本屋さんに駆け込むのもアマゾンから取り寄せるも良しですが、とりあえず YouTube の中を探してみました。映画化された作品で Nevet let me go が見つかりました。「私を離さないで」というドラマでも放送された作品です。
2010年に映画化されていますが Mark Romanek 監督による緑豊かな自然の中の幻想的な映像とNever let me go の曲の融合が素晴らしい!小説では味わえません。
人工的に作られた生命と我々の人生、どこが違うのでしょうか!長い人生と短い人生!どちらがより幸せで尊いのでしょうか!最初から最後まで暗〜い映画ですが、何故かため息をつきながらも誰かに話したくなるストーリーです。正にイシグロさんは “uncovered the abyss beneath our illusory sense of connection with the world”といえそうです。