ノンキャリ外交官 万事塞翁が馬の半生記3
6月の刊行から6ヶ月が経ち、勇気を出して、宮内庁に電話しました。「以前陛下のスペイン語語通訳をさせていただいておりましたものですが、もし可能であれば拙著を上皇陛下に献本させていただきたいのですが」と訊ねてみました。確か金曜の午後のことでした。すると翌週火曜の午後に上皇職の侍従の方から「お受けになられますのでお送りください」とのこと!
すぐに上皇様宛てとおとりなしをいただいた侍従の方宛てにお礼の書簡を認め、レターパックで夜のうちに発送しました。
数日後、追跡アプリで宮内庁到着を確認しました。これだけで満足、やれることは全てやったと思っていると、再び侍従の方から電話がありました。
「昨日の午後、陛下に献上の品をご覧いただきました。特に陛下との思い出のところに目を通されました。よろしく伝えるようにとのご指示がありましたのでご連絡いたします」とのこと。
天にも登る気持ちでした。「何の仔細もわからず不躾な形での献上となりましたが、何か失礼なことはございませんでしたでしょうか?」と尋ねるのが精一杯。「その点はご心配なく、長年のご通訳ご苦労様でした」との言葉に全てが救われる気持ちでした。
やっぱり人間万事塞翁が馬、やはり語学を少しづつでも勉強し続けるといいことがあるようです。
You can 2020 は、2015年から東京オリンピックに向けて、語学が苦手な人にこそ語学大好き人間になってほしいとの思いから、書き始めたブログです。日本をどうにかしてバイリンガル国家にという夢は実現しませんでしたが、今の日本の外国語教育改革に少しでもお役に立てたら幸いです。(youcan2020.comへ)



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