『英語達人塾:極めるための独習法指南』の斎藤兆史先生は、「達人レベルを目指すには、普段から日本語でしっかり物事を考えること、母語を大切にしない人間は、外国語の習得など望むべくもない、ごく短時間に自然に英語が習得できるような幻想が蔓延している、きちんと勉強して効果が表れるのは、せいぜい一年後である」と!
『最後の英語やり直し!』の勝間和代先生は、英語学習の本質は、英語との十分な接触の時間である、接触があれば、必ずうまくなる、原因は接触がなかったからであると力説されてます。英語との接触には、「1000時間を目安に!」すべき!つまり、一日3時間で1年間、一日1時間で3年間!続けなければ、英語脳にはなれないといっておられますが、英語は自転車やゴルフの練習と同じで、正しい勉強法で意欲をもって続ければ、誰でも、いつの間にかできるようになるものだとおっしゃっています。
『外国語学習の科学』の著者白井恭弘米ピッツバーグ大学教授は、英語が母語の人たちにとって日本語習得がいかに難しいかの例として、アメリカ人が、週30時間の集中コースでフランス語やドイツ語を上級レベルまで習得するのに必要なのが20週(計600時間)なのに対し、日本語の場合は、その倍以上の44週(計1,320時間)かかるとのことです!
逆に、われわれが発音、文法、語彙が全く異なる英語を習得しようとすれば、やはり1,000時間以上は必要だということです。この点をしっかりと自覚する必要があります!
以上の諸先生方のご意見に私の経験を加味して得られた究極のやり直し英語成功の秘訣は、次のとおりです!
①語学を短時間で習得できるという幻想が蔓延していることに気づくこと!結局、語学に王道はなし!
②1,000時間という壁を目安にとにかく目標を設定する!
語学の習得でも、ビジネスと同じ!PDCAサイクルをつかい、計画plan、実行do、評価check、改善actを繰り返す。小さな計画と評価を繰り返すのがお勧め!
③英語との接触を維持する!英語を聞かずして、聞けるようにはなれない!
・インプットが重要、・興味あるものから、・英語で情報を得る、・モティベーションMotivationの維持、・語彙の増強の5点から攻略!リスニングは、最初は、5分で疲れますが、ジョギングと一緒でだんだんと平気になるものです!休みの日には、録画しておいた映画を3本くらいみるくらいの意気込みも必要でしょうか!iPadも、Facebookも、Candy Crushも言語設定は英語に!きっと面白い発見がありますよ!
④語彙の増強なくして英語の習得はない!
発音、文法、語彙の中で、とりわけ、語彙は、増えれば増えるほど楽になる!瞬時に音と意味が繋がっている単語の量を増やす!視覚と聴覚を使って増やす!readingでは、とにかく易しいものから始める!洋書を読む時にも辞書を引かない!
You can 2020は、上記を基本方針とし、引き続き、語学学習のmotivationを維持するための楽しいお話を提供し、みなさんの「やる気」、自分にも「やれそうな気」を呼び起こしていきます!
今日は終戦記念日、新聞各紙には、戦後70年の安部総理談話が英文とともに掲載されていると思いますが、主語「私は」使われず、引用・間接表現目立つなどの見出しが踊っていますが、必ず主語があるのが英語、英訳ではどうなっているのでしょうか?是非みなさんもチェックされてはいかがでしょうか!
次回講義⑩では、語彙の増強作戦:Word by word picture dictionary についてのお話です!