カズオ・イシグロ作品を読んでみよう!35
カズオ・イシグロ作品第 3 弾は、デビュー作の「遠い山なみの光 A Pale View of hills 」です。イシグロ氏のデビュー作であり、ノーベル文学賞受賞が決まった後、日本語訳でお読みになられた方も多いかと思います。
舞台は、戦後の長崎、もちろん原作は英語で書かれています。なのに、漢字で書かれている登場人物の名前は、もともとの英語ではどのように書かれているんだろう?なんて思われた方も多いはず!
佐知子と万里子、悦子や景子は、当然、訳者が漢字表記をしたものですが、イシグロ氏からはある特定の人物の名にある漢字は避けて欲しい、一般的な名前にして欲しいとの要望があったとのことです(訳者あとがきより)。
その他にも、作品中に出てくる将棋やうどん屋、角、三手先、急須、九九、九五、九六、下駄、風呂敷包み、提灯などなど!翻訳本から読もうと思っている人は、この部分は、英語ではなんと書かれているのだろうと思い巡らせながら読んでみるのも面白いと思います。
二度目は原作とにらめっこしながら、三度目は原作を原語で通して読んでみる。人生は色々なものを引きずってでも生きていくもの。あなたのイシグロ世界が発見できると思います。
You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでに世界とコミュニケーションが取れるバイリンガル国際人になることを目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、自分でもやれそうかなと思い立つことだけ!