遠い山なみの光:第 3 章:Memory of Mariko and Keiko


カズオ・イシグロ作品を読んでみよう!38

カズオ・イシグロの「遠い山なみの光 A Pale View of hills 」の第 3 章です。自殺した娘の景子を身ごもっていた頃の遠い記憶の中で、母娘佐知子と万里子の記憶がよみがえり、重なり合います。

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①こういう記憶もいずれは曖昧になって、今思い出せることは事実と違っていたということになる時が来るかもしれない。It is possible that my memory of these events will have grown hazy with time, that things did not happen in quite the way they come back to me today.

②初めは何の罪もない夢としか思えなかった。ただ前の日に見たことを夢に見ただけだと思っていた。At first it had seemed a perfectly innocent dream; I had merely dreamt of something I had seen the previous day.

③「景子がお父様のお葬式に来なかったから、あなたもあの子のお葬式に来なかったって言いたいの?子供みたいなことをいうものじゃないわ、ニキ」“You mean you didn’t come to her funeral because she didn’t come to your father’s? Don’t be so childish, Niki”

④私はその光景を繰り返し思い浮かべた、娘が自分の部屋で行く日もぶら下がっている光景を。その恐怖感はいまだに消えていなかったが、病的な異常感はとうに消えていた。I have found myself continually bringing to mind that picture – of my daughter hanging in here room for days on end. The horror of that image has never diminished, but it has long ceased to be a morbid matter.

⑤あの夢のことを初めて見たとたんにニキに話したのは、すでにその時から、この夢が単純ではないことに気がついていたせいかもしれない。The fact that I mentioned my dream to Niki, that first time I had it, indicates perehaps that I had doubts even then as to its innocence.

You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでに世界とコミュニケーションが取れるバイリンガル国際人になることを目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、自分でもやれそうかなと思い立つことだけ!

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