遠い山なみの光:第 10 章:Last memory of Sachiko and Mariko


カズオ・イシグロ作品を読んでみよう!45

カズオ・イシグロの「遠い山なみの光 A Pale View of hills 」の第 10 章です。佐知子と万里子母娘が現れる最後の章です。叔父の世話になるのを断り、アメリカ行きを進める佐知子は、子猫を連れていきたがる万里子の願いを振り切り、子猫を殺してしまいます。その母娘の葛藤を目の当たりにしていた悦子にもやがて同じような娘との葛藤の運命が迫っているようです。

①「何と言っても、女が、後ろ盾になってくれる男の人もいずにいるのは良くありませんからね。そんな生活をしていると、ろくなことはありません」“After all, it isn’t good that a woman should be without a man to guide her. Only harm can come of such a situation.”

②「子猫のことなんか心配するんじゃないのよ。家なら広いから、みんな飼っても大丈夫なんですから」“And you’re not to worry about your kittens. There’s planty of room in the house for them all.” 

③万里子のそばでは二匹の子猫がじゃれあっている。万里子は三匹目を両手で抱いていた。Near her, two of the kittens were fighting playfully ; the little girl was holding a third kitten in her arms.

④「なかにはちゃんとしたものもあるわ。よかったら使ってちょうだい。失礼かもしれないけど、いいものもあるから」“Some of it is of decent enough quality. Please make use of it if you wish. I don’t mean any offence, of course. It’s merely that some of it is of good quality.”

⑤「万里子だって、向こうへ行った方が幸せになれるわ。若い娘を育てるにはアメリカの方がずっといいですもの。日本では女はダメ。日本にいたんじゃ、将来の希望なんかないじゃない?」“And Mariko would be happier there. America is a far better place for a young girl to grow up. Japan is no place for agirl. What can she look forward to here.

いよいよ次回は最終章ですが、カズオ・イシグロ作品を是非原語で読んでみてください。それは無理とおっしゃる方は横に英語版を置いて気になるところの原文をチェックしてみるという程度でも構いません。必ず見えていなかった部分が見え、違った感動に出会えると思います。

大事なことはこの作品が、英語で書かれた本だということです。しかも、国籍は別としても、作者が 100 %日本人であり、5 歳まで日本の長崎に住んでいたということ。彼の素晴らしい想像力に感服してしまいます。世界中で読まれていますが、日本人にとって彼の作品はやはり特別なものだと思います。

You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでに世界とコミュニケーションが取れるバイリンガル国際人になることを目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、自分でもやれそうかなと思い立つことだけ!

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