オランダのハーグにある常設仲裁裁判所(PCA, Permanent Court of Arbitration)が、中国の南シナ海での領有権主張を法的根拠なしとする判断を下したことが大きく報じられました。
国連海洋法条約(UNCLOS)をご存知の方は多いと思いますが、「海の憲法」とも呼ばれています。海に関する問題を解決するには国際司法裁判所(International Court of Justice)、国際海洋法裁判所(the International Tribunal for the Law of the Sea)もありますが、常設仲裁裁判所の場合は、相手方当事国が拒んでも手続きが進められることが特徴です。
もちろん領有権や海洋の境界等の問題を常設仲裁裁判所に持ち込むことはできませんが、東シナ海のほぼ全域に管轄権があるとする中国の主張につき法的に審査することは可能だったということになります。
日本も沖ノ鳥島問題を抱えており、海洋国日本としてもとても重要なニュースです。また色々な外国人の友人にきちんと説明できるように準備しておく必要があります。
VOA と Breaking News English の両方を用意しましたので是非勉強してください。

どちらも数分のニュースですが、日本の報道よりもぎっちりと事実関係が詰まっているように感じます。読んでいただくためのヒントとしていくつか挙げておきます。
ルール rule の名詞はご存知の通りですが、動詞では「判決を下す」の意味です。また判決という名詞は ruling となっています。
紛争は dispute、南シナ海は South China Sea で日本語のままです。ついでに パーセル(西沙)諸島 Paracel Islands とスプラトリー(南沙)諸島 Spratly Islands の位置関係も確認できます。
無効は invalid!、法的拘束力は enforcement、拘束するは enforce が使われています。legal binding とも言います。legal bases は法的根拠です。
“historic title” のタイトルはもともと土地の所有権を意味する言葉です。「歴史的な領有権」を主張する(claim)中国の意見が却下された(dismissed)となります。claim はクレイムをつけるという意味だけではありません。dismiss も解雇するという意味だけではありません。
これらの単語を是非辞書で引いてみてください。たくさんの意味が確認できると思います。
みなさんのご健闘をお祈りします。
You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでにバイリンガル国際人を目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、やれそうかなと思い立つことだけ!邪魔なものは語学ができる人を羨ましく思う嫉妬心、語学を見放すこと、尻込みすること、今更と諦めてしまうことだけです!