遠い山なみの光:第 8 章:Jiro, Ogata-San and Mr. Matsuda


カズオ・イシグロ作品を読んでみよう!43

カズオ・イシグロの「遠い山なみの光 A Pale View of hills 」の第 8 章です。Ogata-San とJiro 親子の Shigeo Matsuda との険しい関係を悦子が見守っています。この辺りから悦子と次郎の気持ちのズレが見え隠れしてきます。

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①今考えてみれば、緒方さんがあの夏にいつまでもわが家にいた訳もはっきりわかる気がする。In retrospect it seems quite clear way Ogata-San remained with us  for as long as he did that summer.

②それから何年か後に訪れたあの危機のときにも、彼がこの時と同じような対応をしなかったなら、私は長崎を離れなかったかもしれない。Had he not, years later, faced another crisis in much the same manner, it may be that I would never have left Nagasaki. *倒置法です。If he had not faced 〜 です。

③私たち夫婦の間柄には、そういうことをはっきり口に出して話し合うようなものではなかった。And in any case, it was never in the nature of our relationship to discuss such things openly. *素晴らしい言い回しです。

④勝負は王が詰まった時にきまるんじゃない。どちらかが戦略を投げたところで終わりなんだよ。A game isn’t won and lost at the point when the king is finally cornered. The game’s sealed when a player gives up having any strategy at all.

⑤「いいかね悦子さん。あなたが心配することはないんだよ」夫とはそれっきり、朝まで口をきかなかった。“Now, Etsuko. This is nothing to upset yourself about.” I exchanged no further words with my husband until the following morning. *こんな風に英語でもいうんですね!

⑥この公園はふつう「平和公園」の名で通っている。これは原爆で死んだ人々を祈念する白い虚像である。遠くから見ると、まるで交通整理をしている警官の姿のようで、滑稽にさえ思えた。The park was commonly known as “Peace Park”. A massive white statue in memory of those killed by the atomic bomb. Seen from a distance, the figure lookes almost comical, resembling a policeman conducting traffic. *長崎の平和祈念像を交通整理の警官と言い放っているところが面白い。

この章の後半で、悦子は義父の緒方さんと長崎見物に出かけ、松田重雄に会いに行きます。松田の教育論についての投稿を巡り、激しい議論になり、悦子は松田や夫の次郎に憤慨します。いよいよこの小説の核心が見えてきます。事の善悪の選択を読者に委ねるイシグロ・マジックです。

You can 2020 はみなさんと一緒に東京オリンピックまでに世界とコミュニケーションが取れるバイリンガル国際人になることを目指します!誰にでもできます!可能です!必要なのは、自分でもやれそうかなと思い立つことだけ!

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